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地域援農ボランティア 東京の青空塾 第2回中央研修

 9月5日(木)地域援農ボランティア養成事業「東京の青空塾」第2回中央研修を開催しました。異常気象が続く酷暑の夏を超え、9月に入っても残暑厳しく雷雨も続いていましたので、開催当日の天候を心配しましたが、当日は抜けるような青空が広がり晴天の開催となりました。

 初めに、はちおうじ農業塾講師 荒川昭氏より「援農ボランティアに期待すること」と題して、農業をとりまく環境や課題から援農ボランティアと農家のかかわりやボランティアの役割と課題について、元東京都中央農業改良普及センター所長時代からの経験をふまえて講義をしていただきました。

実際に都内での援農ボランティアの講座開設時より受け入れ農家やボランティアと関わってきたからこそ感じてきた受け入れた農家側の気遣いや、実際に起こった事例、農家側の感想などを、東京の農家を取り巻く現状と合わせて聞くことが出来ました。
 受講生からは、「講義を通して農家さんにとってボランティアがどのような存在なのか知ることができた。」「東京都内の農家が抱える問題(後継者問題・人手不足・コストの問題など)は改めて難しさを感じた。」「受け入れ農家さんの声が参考になりました。気負わず参加してよいとの事でこれからも楽しく参加したい。」等、これから農家へボランティアに行くにあたり漠然と抱えていた疑問や不安感が少しでも解消されたとの感想が寄せられました。

 次に、農林総合研究センターの研究ほ場の見学を行いました。花きの研究分野ではガラスハウス内で栽培している研究内容について園芸技術科の研究員から説明を受けました。

 普段はあまりなじみのない花きのハウスに入ることは、ほとんどの受講生が初めてで、水やりの手間を自動化する設備や、ポット苗が販売後地植えされた時の品種による育ち具合の違いについての調査、品種改良についての研究の解説などにとても興味を持って聞き入る姿が印象的でした。

 最後に、果樹の試験ほ場の見学をしました。研究員から、ブドウ棚の仕立て方法、ブドウ品種の種類と特徴、根域制限栽培の研究などの説明を受けました。

 受講生からは「栽培技術が日々研究されて発展している事が知れてよかった。」「温暖化により収穫時期が変わってきている事が印象的だった」「栽培上の様々な試行を現物をみながら確認できて勉強になりました。」等の感想がアンケートに寄せられました。

 普段の援農ボランティア活動の作業とは少し違う分野も、いずれも東京の農業に関わる事として興味深く受講し、全体を通しての感想も「東京の農業はとても大切であることを改めて感じました。(東京の農業が)未来へ続くように、私も微力ではありますががんばりたいです。」「青空塾を通して援農ボランティアの重要性や意義を感じました。」等前向きな声が多く寄せられ、受講生の皆様が東京農業の心強い味方であることを強く感じられる一日となりました。ありがとうございました。